1) 『沼地のある森を抜けて』を連想
Association of
"Numachi Noaru Morri Wo Nukete :
Passing The Forest Pond "
『ピスタチオ』(2010 / 筑摩社)を読んでいる途中で
『沼地のある森を抜けて』(2005 / 新潮社 / 梨木香歩)
を連想しました。
『ピスタチオ』と『沼地のある森を抜けて』
は同じ路線上にあるのでしょう。
While I read this book, I was reminded of and then I thought "Pistachio" and "Passing The Forest Pond"(2005/ Shinchosha / Kaho Nashiki) "Passing.
The Forest Pond" are on the same lines.
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梨木さんはこのお話に、彼女の人類や植物や菌類をも含めた生命に対する思いを
強くこめました。(と、私は思います)
強くこめました。(と、私は思います)
大きく分けて、
1)ぬか床から人が生まれることを発端にした話と、
2)菌類の進化を擬人化した話
の構成です。(これらは結局はひとつの路線にあるのでしょう)
読者は作者の生命への思いの深さにたどり着くまでには、思考の冒険を要します。
それは作者がこの作品をまとめあげるまでにたどった試行錯誤を疑似体験しているようです。
私達読者は、顔をしかめつつ、この本を愛情込めて読むのです。
ファンというのは、なんと健気な存在なのでしょう。笑
下記の英語文はありません。(猛暑のため怠慢してます。苦笑)
There is not English below website.
(I am lazy for now, because Japanese Summer is very hot. Laugh)
(I am lazy for now, because Japanese Summer is very hot. Laugh)
"乳酸菌の創世記と中世" (小崎 道雄) :★ では、
"現在の進化論によれば、物あるいは現象が「より広い種に分布しているほど起源は古い」と考えられている。
乳酸発酵の現象も生物界に広く見られるし、
また乳酸菌の種属にも広く分布していることから、
およそ16億年またはそれ以上前から、
既に乳酸菌の祖先は誕生していたのではなかろうか。
これらのことから、他の真正細菌のなかで乳酸菌は最古参の細菌
と考えられる。(図1)"
乳酸発酵の現象も生物界に広く見られるし、
また乳酸菌の種属にも広く分布していることから、
およそ16億年またはそれ以上前から、
既に乳酸菌の祖先は誕生していたのではなかろうか。
これらのことから、他の真正細菌のなかで乳酸菌は最古参の細菌
と考えられる。(図1)"
上記の抜粋部分を読むと、梨木さんが生命に対する思いに
乳酸菌という素材を選び出したのが理解できるように思います。
図1:
Association of "Passing The Forest Pond"
I think Nashiki's thoughts about the life of humankind, plants and fungus are strongly in the books.
The story consists of two stories :
1) people are born in Nukadoko in the opening
2) personification of bacteria evolution.
We or her readers are required to have adventure of consideration until we arrive at her deep thoughts about life.
In other words that it seems virtual experience her process of trial and error until she compiled the story.
We or her readers read the book with a frown for understanding her thoughts, and our affections.
What a lovable the fan! Laugh
2)『沼地のある森を抜けて』
" Passing The Forest Pond "
2009年英国からの帰国直後に『沼地のある森を抜けて』を図書館で
借りた時、その本は地下倉庫に保管されていました。
にもかかわらず、倉庫保管の状態になっていたので、私はとても疑問に思いました。
読み始めて、なるほど〜とその訳を知りました。
読み始めて、なるほど〜とその訳を知りました。
梨木さんの生殖を含む生命に対する思い入れが強い本であったので、それは賞を獲得する要因にはなったものの、以前の作品とは違う傾向にあり、従来の読者にあわなかったのでしょう。
また一方で新しい読者層を獲得したかもしれませんが、そうは多くはなかったのでしょう。
また一方で新しい読者層を獲得したかもしれませんが、そうは多くはなかったのでしょう。
でも私はこの本が好きで、図書館で借りた後に購入しました。
彼女の思想をストレートに表現するのでなく、シンボリックに描いているところが好きです。
それは、私が思うところのファンタジー文学の表現方法です。
それは、私が思うところのファンタジー文学の表現方法です。
また、たとえ、作者は自分の描き方で、とても読者に親切に描いたとしても、作者の思い込みの激しさによって、読者をおいてきぼりにしてゆくところも好きです。
通常、こういう事は、利点として扱われませんが、梨木さんの場合は好きです。
残念な事は、今回は作者の努力の跡が見られます。
それは創作作品としてはあまり良いことではないと思うのです。
それは創作作品としてはあまり良いことではないと思うのです。
矛盾するかもしれませんが、創作者としては新しいことに、挑戦する姿勢が必要だと思うので、そういう点では
梨木さんはすごい!
と拍手をおくりたいです。
私は梨木ファンなので、あくまでも贔屓目に作品を見ていますけれどね。笑
私は梨木ファンなので、あくまでも贔屓目に作品を見ていますけれどね。笑
" Passing The Forest Pond "
When I read "Passing The Forest Pond" and I had just returned to Japan from Britain in 2009, the book had been kept in the basement storage of Kamakura library.
This book got the fifth Sense of Gender Awards (SOG) in 2005 and the sixteenth Murasaki Shikibu Literature Awards in 2006.
In addition, Kaho Nashiki is a popular novelist in Japan.
Nevertheless the book was in the deep storage of the library so
I wondered very much.
I started the reading then I knew the reason that the book has Nashiki's intensity of the life including reproduction strongly so the story is different from Nashiki's earlier works.
It might be primary factor for getting the awards although maybe the book does not suit many of Nashiki's fans.
On the other hand, it might get new class of readers, although the number might be smaller.
However, I like this so I bought this book after borrowing from the library.
One of my reasons is that she uses symbolic metaphors.
This way is exactly my fantasy literature.
One of my reasons is that she uses symbolic metaphors.
This way is exactly my fantasy literature.
Moreover, I like that even though the author was kind enough to write to her readers by her way, still she left them behind, because her bias about life.
Generally things like this are not dealt as an advantage, although I like in Nashiki's case.
However, unfortunately I can see her effort in this book.
I think it is not good as creation.
Generally things like this are not dealt as an advantage, although I like in Nashiki's case.
However, unfortunately I can see her effort in this book.
I think it is not good as creation.
It might be contradictory but I think it is necessary that creators should try new challenges.
She is great in this regard and I would cheer her.
I am Nashiki's fan, so I might be biased. Laugh
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