目次 / Contents
1) レイ・ハリーハウゼン
/ Ray
Harryhausen
A.
特撮の部屋
/
Special Effects Room
B.
アメリカの円谷英二 / USA's
Eiji Tsuburaya
2) 絵画 / Paintings
THE ART OF RAY HARRYHAUSEN
26th of June ~ 19th of November, 2017 : ★
1) レイ・ハリーハウゼン
/ Ray
Harryhausen
A. 特撮の部屋 / Special Effects Room
英国絵画を1540年から年代を追って見ていましたら、突然、
「えっ?これは特撮の部屋!」
と思う部屋に入ったのです。
2年前には、この部屋はウィリアム・ブレイク / William Blake (1757 - 1827) のエッチング作品が主に展示されていたと記憶しています。
今回、その部屋では、特撮の第一人者 : ★、
レイ・ハリーハウゼン / Ray Harryhausen (1920 -2013)
が特集されていました。
Special Effects Room
We looked at pictures from 1540 to whatever dates when suddenly,
'What? This might be a room for Special Effects (SFX) : Tokusatsu Room!'
I thought like that.
I remember that two years ago, the room was for William Blake (1757 - 1827), mainly his etching works.
Today, the room displayed works of Ray Harryhausen (1920 -2013) who was a pioneer of special effects in films.
英国絵画を1540年から年代を追って見ていましたら、突然、
「えっ?これは特撮の部屋!」
と思う部屋に入ったのです。
2年前には、この部屋はウィリアム・ブレイク / William Blake (1757 - 1827) のエッチング作品が主に展示されていたと記憶しています。
今回、その部屋では、特撮の第一人者 : ★、
レイ・ハリーハウゼン / Ray Harryhausen (1920 -2013)
が特集されていました。
(1920 -2013)
|
Special Effects Room
We looked at pictures from 1540 to whatever dates when suddenly,
'What? This might be a room for Special Effects (SFX) : Tokusatsu Room!'
I thought like that.
I remember that two years ago, the room was for William Blake (1757 - 1827), mainly his etching works.
Today, the room displayed works of Ray Harryhausen (1920 -2013) who was a pioneer of special effects in films.
"アルゴ探検隊の大冒険" (1963)
のヒュドラー
Hydra
battle sequence, "Jason and
the Argonauts" (1963).
1992年にハリーハウゼンが永年の功績に対して
「今までの映画で "アルゴ探検隊の大冒険" が最も素晴らしい映画である」
と言っています(★)。
When Harryhausen
was awarded the Gordon E. Sawyer Award :
one of the Academy Awards for his contribution in films over many years.
Tom
Hanks (1956 -) said
"I say 'Jason and the
Argonauts' is the greatest film ever made!(★)"
|
B.
アメリカの円谷英二
/ USA's
Eiji Tsuburaya
テート・ブリテンでは、
"原子怪獣現わる / The Beast from 20,000 Fathoms " [1953 (テートでは1952と表示)] から
"タイタンの戦い" (1981)
までのコマドリ撮影部分が、大画面で上映されていました。
(コマドリ撮影 : ストップモーション・アニメーション)
"原子怪獣現わる / The Beast from 20,000 Fathoms " [1953 (テートでは1952と表示)] から
"タイタンの戦い" (1981)
までのコマドリ撮影部分が、大画面で上映されていました。
(コマドリ撮影 : ストップモーション・アニメーション)
これらの映画でハリーハウゼンがクリチャー (創造物) 制作にあたり、彼の創り上げた世界は、後世に影響を与えたと言われています。
私は、コマドリ撮影が大好きなので、大画面に見入ってしまいました。
私が好きなシンドバッドシリーズ;
"シンドバッド七回目の航海 / The 7th Voyage Of Sinbad " (1958):★
"シンドバッド黄金の航海 / The Golden Voyage of Sinbad" (1973) : ★
"シンドバッド虎の目大冒険 / Sinbad and the Eye of the Tiger" (1977) : ★
のクリチャー制作がレイ・ハリーハウゼンのものであったと知り、感慨もひとしお。
(特に一つ目の巨人、サイピロクスが私は好きです)
展示室を出るときに、思いました。
英語版 Wikiより(訳は私)
"彼が生涯をかけて作り上げた、特撮の革新的なスタイルは、
ジョージ・ルーカス、
スティーヴン・スピルバーグ、
ジョン・ランディス、
ピーター・ジャクソン、
ジョー・ダンテ、
ヘンリー・セリック、
ティム・バートン、
ジェームズ・キャメロン、
J. J.エイブラムズと
ウェズ・アンダーソン
を含む多数の映画製作者に影響を及ぼし、刺激を与えました。"
Wikiより
"訃報を受けたルーカスは
「僕達のほとんどが子供の頃から彼(ハリーハウゼン)の影響を受けてきた。
その存在なくして『スター・ウォーズ』は生まれなかった」
とコメントした。
キャメロンも
「SFとファンタジー映画の実践者である私たちの全てが、巨人(ハリーハウゼン)の肩の上に乗っていると感じています。
もしレイが存在していなかったら、私たちも存在していなかっただろう」
とコメントしている。
アードマン・アニメーションズのピーター・ロードもTwitterで
「一人の産業、一人のジャンル」
と彼の業績を称賛し、
テリー・ギリアムも
「私たちはコンピューターでデジタル的に作ります。
しかし、ハリーハウゼンはコンピューターのない時代からデジタル的に作っていました」と述べた。
エドガー・ライトは
「私はレイ・ハリーハウゼンのあらゆるフレームを愛していました。
彼は、私にモンスターの存在を信じさせた存在でした」
とコンントしている。"
"訃報を受けたルーカスは
「僕達のほとんどが子供の頃から彼(ハリーハウゼン)の影響を受けてきた。
その存在なくして『スター・ウォーズ』は生まれなかった」
とコメントした。
キャメロンも
「SFとファンタジー映画の実践者である私たちの全てが、巨人(ハリーハウゼン)の肩の上に乗っていると感じています。
もしレイが存在していなかったら、私たちも存在していなかっただろう」
とコメントしている。
アードマン・アニメーションズのピーター・ロードもTwitterで
「一人の産業、一人のジャンル」
と彼の業績を称賛し、
テリー・ギリアムも
「私たちはコンピューターでデジタル的に作ります。
しかし、ハリーハウゼンはコンピューターのない時代からデジタル的に作っていました」と述べた。
エドガー・ライトは
「私はレイ・ハリーハウゼンのあらゆるフレームを愛していました。
彼は、私にモンスターの存在を信じさせた存在でした」
とコンントしている。"
サイクロプス (キュープロス) とドラゴンの戦い "シンバッド七回目の航海" (1958)より The cyclops and dragon battle sequence
from "The 7th Voyage of Sinbad" (1958).
画像は下記より / This from below
|
USA's Eiji Tsuburaya
In Tate Britain, they showed stop motion animations excerpts in films from "The Beast from 20,000 Fathoms" (1952) to "Clash of the Titans" (1981) on a big screen.
Harryhausen made creatures in these films and they say his created worlds have inspired generations.
I do love stop motion animations, so I gazed intently.
I like the 'Sinbad Series' and I found out that Harryhausen made the creatures in the films, below.
"The 7th Voyage Of Sinbad " (1958) :★
"The Golden Voyage of Sinbad" (1973) : ★
"Sinbad and the Eye of the Tiger"(1977) : ★
I was deeply moved.
(I especially like the cyclops.)
When I left the room, I thought that Ray Harryhausen was USA's Eiji Tsuburaya (1901 - 1970) who was the God of Tokusatsu in Japan.
"During his life, his innovative style of special effects in films inspired numerous filmmakers including
George Lucas,
Steven Spielberg,
John Lasseter,
Peter Jackson,
John Landis,
Joe Dante,
Henry Selick,
Tim Burton,
James Cameron,
J.J. Abrams, and
Wes Anderson.
~~~
George Lucas said,
'Without Ray Harryhausen, there would likely have been no Star Wars'.
James Cameron also paid tribute by saying,
'I think all of us who are practitioners in the arts of science fiction and fantasy movies now all feel that we’re standing on the shoulders of a giant.
If not for Ray's contribution to the collective dreamscape, we wouldn't be who we are.'
Peter Lord of Aardman Animations, who wrote on Twitter that Harryhausen was
'a one-man industry and a one-man genre'.
Edgar Wright:
'I loved every single frame of Ray Harryhausen's work ...
He was the man who made me believe in monsters.' "
You can see his creatures here → Moving Image : ★
His interview and creatures → Moving Image : ★
The list of films which he had a hand in.→★
After I came back home, I understand his greatness again.
ロック鳥に立ち向かうシンドバッドと彼の従者達
"シンドバッド七回目の航海"(1958)より
Sinbad
and his men confront the Roc.
From
"The
7th Voyage Of Sinbad"(1958)
画像は下記より / This from below★ |
灯台を破壊する怪獣
"原子怪獣現わる" (1953)より
原案は "霧笛"
[1951/ レイ・ブラッドベリ(1920
-2012) 作
レイ・ブラッドベリとも関係していると思うと嬉しくなります。
この後に知ったのですが、ハリーハウゼンとブラッドベリは
若い頃から友人でした。
"霧笛"は、萩尾望都 (1949
- ) 氏によって漫画化:
"ウは宇宙船のウ -ブラッドベリSF傑作選"
(1978 / 集英社)もされています。
彼女は
「ブラッドベリ作品の中で"霧笛"が最も好き」
と言っています。
実は私はこの漫画で、初めてブラッドベリの存在と"霧笛"を知ったのですが、
聞くところによると、結構そのパターンの人が日本には多そうです。
萩尾さんも神の領域に入りつつあるのかもしれません。
The
Beast destroys a lighthouse
From
"The
Beast from 20,000 Fathoms "1953
The
original concept from "The
Fog Horn" [1953 / by Ray
Bradbury (1920 -2012)
the
story is in "R
is for Rocket"(1962 / Doubleday
& Company) ]
It
was related with Ray Bradbury which made me glad.
Later
I found out that Harryhausen and Ray Bradbury had
been friends
since
they were young.
画像は下記より /
This from below
|
2) 絵画 / Paintings
Jupiter Pluvius, 1819
by Joseph Gandy (1771 - 1843)
'Jupiter Pluvius'は、ローマ神話の空と雷の主神で、ユーピテルとも言います。
ハリーハウゼンが生前、自宅に所有し、生涯通して、最も影響を受け、
彼の宝物だという絵画です。 現在テイトが保持し、 |
"館長 庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技 展"、
2014年には新宿高島屋で開催された "円谷英二 - 特撮の奇跡展"、
"2015年には、プラハにある "カレル・ゼマン博物館"
に行きました。
上記とテイトの大きな違いは、スペクタクルな場面が伝統絵画手法 (というのか?) によって描かれていた絵画が展示され、ハリーハウゼンの世界と比較できるようにしているところだと感じます。
そうそう、ハリーハウゼンは、1960年にアメリカから英国へ移り、亡くなった2013年までロンドンに住んでいたので、英国とアメリカの両方の市民権を得ていました。
私が留学していた当時 (2004~07)、英国のアカデミックなアート界では、特撮ものや、宮崎駿 (1941 -) 作品は、アートとして認められていないような印象を持ち、お堅いなと思っていました。
(う〜ん、英国のアート界は遅れているという気持ちも少しはありましたね。そこが英国の良さでもあるとも思いますけれど)
お堅い英国が特撮を扱うとこうなるのだというのを、今回の展示で感じました。
テート・ブリテンでこその展示、またはテート・ブリテンらしい展示であると思います。
会場には、立体作品 (フィギュア) も展示されているので、一般的なビジターから 'おたく' まで楽しめる部屋になっています。テート・ブリテンでこその展示、またはテート・ブリテンらしい展示であると思います。
ハリーハウゼンが影響を受け、コレクションもしていた、
フランス人のイラストレイター、
ポール・ギュスターヴ・ドレ / Gustave Doré (1832 - 1883) や
英国人の画家、ジョン・マーティン /John Martin (1789 -1854)
の作品も展示されていたはずなのですが、どの絵画がどの画家のものか、確認することもしないままカフェに向かってしまいました。
うろ覚えですが、ジョン・マーティンの絵 (下の画像) は、SFXそのものの世界でした。
英国滞在中に、ぜひ、またこの部屋に行きたい!!!
"館長 庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技 展"については下記
❶『特撮』展 : 7月10日(火)〜10月8日(月) - 東京現代美術館 / 『TOKUSATSU ...
❷特撮スタジオ-東京現代美術館/ TOKUSATSU Studio in Museum of Con...
❸特撮スタジオ-東京現代美術館/ TOKUSATSU Studio in Museum of Con...
"円谷英二 - 特撮の奇跡展"については下記
新宿高島屋 - "円谷英二 - 特撮の軌跡" 展, ちらし撮影-11月13日 / Exhibitio...
"カレル・ゼマン博物館"については下記
⓫チェコ旅行、1) プラハのカレル・ゼマン博物館 / Czech Trip, "Karel Ze...
⓫チェコ旅行、2) プラハのカレル・ゼマン博物館 / Czech Trip, Karel Zem...
"ポンペイとエルコラーノの壊滅" (1822
/ 復元
2011)
ジョン・マーティン (1789
- 1854 ) 画、キャンバス地の油絵
"Destruction of Pompeii and Herculaneum" (1822/ Restored 2011)(★)
by John
Martin (1789
- 1854), Oil on canvas
画像は下記より/
This from below
|
"最後の審判三部作之一:神の大いなる怒りの日" (1851 ~1853) ジョン・マーティン 画、キャンバス地の油絵 "The Great Day of His Wrath" (1851 ~1853) by John Martin (1789 - 1854), Oil on canvas 画像は下記より / This from below ★ |
In
2012, I visited
"Director, Hideaki Anno's 'TOKUSATSU' Special Effects Museum-Craftsmanship of Showa ; Heisei eras seen through miniatures"
in Museum of Comtemporary Art Tokyo,
visited "Eiji Tsuburaya - TRAIL OF TOKUSATSU" in Shinjuku Takashimaya, 2014 and visited "Karel Zeman Museum" in Prague, 2015.
"Director, Hideaki Anno's 'TOKUSATSU' Special Effects Museum-Craftsmanship of Showa ; Heisei eras seen through miniatures"
in Museum of Comtemporary Art Tokyo,
visited "Eiji Tsuburaya - TRAIL OF TOKUSATSU" in Shinjuku Takashimaya, 2014 and visited "Karel Zeman Museum" in Prague, 2015.
I
feel that the big difference between the Tates' and Exhibitions above is
the display which in the Tate, the spectacle scenes are in pictures by
traditional techniques (? or Fine Art's methods?) and
we can compared Harryhausen
worlds and the pictures.
Oh! Yes! Harryhausen
moved to UK from USA in 1960, lived in London until he passed away in 2013
and he was a citizen of UK and USA.
When
I studied in Britain (2004~07), I felt British academic art worlds
did not approve of Special Effects works or the works of Hayao Miyazaki (1941 -) as art and I thought they were obstinate.
(Well, I might have feeling they were running late, however,
I think it is a good point for Britain as well.)
I think it is a good point for Britain as well.)
After
looking at the display in the Tate, I felt if an obstinate British
(Britain) handles Tokusatsu : Special Effects, it could be like that.
I
think this is Tate Britain or this is a suitable display for Tate
Britain.
There
were 3D works (figures) in the display, so the room could be fun for
normal visitors and 'OTAKU'.
There
should also be displayed works of French illustrator, Gustave Doré (1832 - 1883) and an English painter, John Martin
(1789 -1854) which both influenced Harryhausen and he collected works by both artists, however, I did not make sure which pictures were by whom and went
to a cafe.
In
my vague memory, John Martin's pictures (above) is
exactly SFX's world.
While
I stayed in Britain, I really would like to visit the room again!!!
About "Director, Hideaki Anno's 'TOKUSATSU' Special Effects Museum-Craftsmanship of Showa ; Heisei eras seen through miniatures" below,
❶『特撮』展 : 7月10日(火)〜10月8日(月) - 東京現代美術館 / 『TOKUSATSU ...
❷特撮スタジオ-東京現代美術館/ TOKUSATSU Studio in Museum of Con...
❸特撮スタジオ-東京現代美術館/ TOKUSATSU Studio in Museum of Con...
About "Eiji Tsuburaya - TRAIL OF TOKUSATSU", below
新宿高島屋 - "円谷英二 - 特撮の軌跡" 展, ちらし撮影-11月13日 / Exhibitio...
About "Karel Zeman Museum", below
⓫チェコ旅行、1) プラハのカレル・ゼマン博物館 / Czech Trip, "Karel Ze...
⓫チェコ旅行、2) プラハのカレル・ゼマン博物館 / Czech Trip, Karel Zem...
About "Director, Hideaki Anno's 'TOKUSATSU' Special Effects Museum-Craftsmanship of Showa ; Heisei eras seen through miniatures" below,
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